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「簡単ですよ。コスモスなら、特に。」 「へぇー、教えてよ。」 パタン、と本を閉じる先生 「教える、って言っても花がなくちゃ...」 「それもそうだなー」 先生は、大きな窓に目を向けた 外から聞こえる運動部の声 風が先生の頬をかすめ、 ふわっとなびく柔らかそうな髪 ぼーっとしている先生の横顔 この空間だけ、 時が止まったように感じた
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