第1章

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そして、ついに三年生が部活からの引退する日がやってきた。マミちゃんは今日、先輩に自分の気持ちを伝えることを決めたのだ。今日この日でないといけない、とマミちゃんは自分に言い聞かせるように言っていた。この機会を逃すと、きっともう告白をする勇気なんか持てない。そうなったら一生後悔する。だから、玉砕覚悟でぶつかるしかない、と覚悟を決めたのだ。  恋をしたマミちゃんはとっても可愛くなった。それまでにはなかった自信と女性らしさが滲み出るようになった。マネージャーとして生き生きと働く姿は、私の目にも眩しいくらいだ。小林先輩はきっとマミちゃんのそんな変化に気がついていてくれるだろう。  教室の扉が開く音がして、先輩の声がした。  私は汗ばむ両手を合わせて、声をころして祈った。  どうか、マミちゃんの初めての告白がうまくいきますように。
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