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唇に柔らかい感触を感じて眼が覚める。
いつの間にか電気が消えて間接照明の薄暗い光だけの静かな部屋で、ものすごく近くに顔があったから少し驚いた。
「慶一郎?」
「おまえの寝顔見るの久しぶりだなと思って。綺麗んなったな…」
「何言ってんの、今何時?」
「まだ夜中?2時過ぎくらい。」
「そう。私も寝ちゃったんだ。あれ、私ソファで寝たんだっけ?」
ゆらりと慶一郎が動いたと思ったら唇が塞がれていた。
一瞬の間の後驚いて身体をひいた。
「!!何?まだ酔ってんの?誰と間違えてんの」
起き上がろうとすると肩を押されてソファの上に押し戻される。
「間違えてないよ。」
そう言うともう一度唇が重なる。舌が唇を割って強引に入ってくる。
「んっ、ちょっと!」
必死に身体を押して抵抗すると慶一郎と目が合った。
「なんで?誰でもいいからって私にこんな事しないでよ。誰かの身代わりになんかされたくない!」
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