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「逆だよ。」
「逆?」
「おまえを身代わりにしてるんじゃなくて、今までの子たちがおまえの代わりだったんだよ」
静かに淡々とそんな事を言う。
「何言ってんの?」
「おれが好きだったのはずっとおまえだけだった。」
「さっき、おまえ寝言でおれの名前呼んでたよ。それ聞いたら我慢出来なくなった。黙ってたら一生気付かねぇんだなと思ったら怖くなってさ。」
「…俺じゃダメ?」
「…ダメ、じゃないけど、」
勢いに押されそんな事を口走ったらすかさずたたみかけられた。
「けど?」
「私とは全然違うタイプの子ばっかだったじゃん。私あんな服絶対着ないよ。髪型位しか似てないよ。」
「あー、服はさ脱がしちゃえば関係ないじゃん。それに」
目を閉じて息を吸いこむ
「いつもこの香水使ってくれてるよな。」
「この匂い気に入ってるから。それだけ…」
「同じやつ今までの子達にもあげてたんだよ
ね。」
「は?何それ…。」
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