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「親は仕事でいないし、勝手に上がっちゃって大丈夫だから。とりあえずタオル持ってくるわ」
「うん、ありがと。」
急いで洗面所からタオルを2枚取り出して部屋に戻ろうとしたら、玄関に座る彼女が目に入った。
「あれ、まだそこにいたの?部屋に入っててよかったのに。ってか家くんの初めてだっけ?」
「うん。」
「そっかごめん」
タオルを渡すと後からついてくる。
ドアを開けて中に入ると
「へぇ、ここが貴久の部屋なんだ~」
とキョロキョロと部屋の中を見回している。
「おまえ、ちゃんと拭かないと風邪ひくぞ。なんかあったかいもん持ってくるからちょっと待ってて」
「うん、ありがとう!私ねココアがいい!」
「んなもんねーよ。」
と笑うと
「じゃあミルクティー!」
「甘いやつ?」
「うん!」
「わかった。あ、そこに充電器あるから携帯充電しとけよ」
「そうだ!ありがとう!」
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