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小声で答えると 「ごめん、可愛いくてつい暴走しすぎた」 そう言って抱きしめられた。 「うわっ、身体めっちゃ冷たくなってる!とりあえずこの濡れたやつ脱いでこれ着てな!」 と濡れたワイシャツを脱がせてから畳んで置いてあったパーカーを着せられる。 「え?」 戸惑って貴久の顔を見る。 「違うやつ期待した?おれもそっちが良かったんだけど。」 そう言ってコードに繋がった私の携帯を指差す。 「なんかさっきから光ってっから」 「あ!」 明かりを付けてもらって、急いで確認するとお母さんから何件か連絡が来ている。 もうすぐ帰る旨を返信して振り返ると優しく笑う貴久と目が合った。
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