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「あー、残念。帰したくないけど仕方ないな。我慢出来たおれ偉くね?次回ご褒美ちょうだいね?」
そう言って頭を撫でられる。
「うん。」
「まじで?」
急に引き寄せられて
「次は明るいとこで見して?」
そう低い声で囁かれてゆっくり背中を撫でられる。
一瞬でさっきの自分を思い出して体がビクッと跳ねた。
「そんな顔すんなよ、せっかく我慢してるのに歯止めきかなくなんだろ。」
「だって貴久が変な事言うから!」
「えー、おれのせいなの?」
と笑っている。
「やっぱデカイな服。ワンピースみたいになってるし。でも、それはそれでなんかエロいな。」
「もう、そういう事ばっかり」
すっかり暗くなった窓の外は先程の土砂降りから一転、雲の切れ間から空がのぞいていた。
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