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檜垣くんのモノからはとろとろゆっくり、精液が零れだしている。
こ、これが……トコロテン……って、やつ?
「あ、嘘、俺……。本当に、扱かなくても出るんだ……」
檜垣くんはぼくの背中に回した手に力を込めながら、頬を擦り寄せてきた。
「はあ……。酒井。なんか、怖い」
「え、ぼくが!?」
「いや、自分が。お前にされるの、凄く嬉しいけど、だけど、自分の身体が変わっていくのは……怖いな」
「……やめる?」
「やめない」
即答だった。でも、声は震えてた。
ごめんな。ちゃんと責任は、とるからさ。
「でも、なあ、もういいだろ? そろそろ酒井の、挿れてくれよ」
「うーん。まだ、もうちょっと」
今度は三本、一気に指を押し入れる。きちんと飲み込んだ。
「っ、い……一回って、言ったのに。嘘つき……」
可愛いなー。可愛い。イケメンで優等生の檜垣くんが、いやいや言う姿、想像以上に可愛いな。
「じゃ、ぼくの名前、呼んで」
「酒井……ッ」
「こういう時は、下の名前を呼ぶものだろ」
「ッ……、な、ッ……」
檜垣くんは何度も詰まったような声を出して、それから最後に絞り出すように、ぼくの名前を耳元で呼んだ。
たったそれだけのことで、今までしていた我慢が限界を越えた。
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