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凄いな。麻薬みたい。腹の底まで響いてくる。ぼくのほうが、中に入られてるみたいだ。
「き……きょうは、だめ」
呂律の回らない舌で、檜垣くんが途切れ途切れに言う。
それって、いつか入ってもいいってこと?
は……。そんなことまで、ぼくに許しちゃうんだ。最高。
「ここ、擦るより、もっと……凄い、らしいよ?」
「……ッ、や、イク……、だめ、も……ッ、妊娠しちゃう……ッ!」
「……は?」
さっきとは違う衝撃が頭を貫いて、イッてしまった。
一拍おいて、今度はジワジワと笑いが込み上げてきて……。
まさか、セックスの直後に笑いが止まらなくなるとは。
「ひ、檜垣くんの馬鹿……ッ」
「なんで笑うんだ、俺だって勉強したのに」
「エロ本で勉強するのやめてくれよ……」
射精のタイミングをずらされてしまったせいで不完全燃焼だ。
檜垣くんもまだイッてないし、本当に予想外すぎる。
大笑いしすぎてそんな空気でもなくなっちゃったけど、とりあえず檜垣くんだけでもイカせよう。
「ん……」
抜く時の摩擦だけでも、気持ちいい。
「ごめん、檜垣くんイケなかっただろ。今、するから」
「あっ!」
「な、何?」
「酒井、コンドームつけてた……。妊娠しない」
「ゴムつけてなくても、しないから!」
「それくらいは俺も知ってる」
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