序章

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「はぁ?宝くじの1等7億が当たる可能性の100倍以上?」 『極々少数だな。そして、お主は運が悪い。今日も、お主を突き落とした、そう、お主が指さした奴だが、2年ほど前に、お主がやった仕事の』 「あ!思い出した、あいつ、俺の作ったモジュールをめちゃくちゃにして、バグだらけって報告を上げた、中間会社の奴だ!」 『奴が、その後どうなったのか聞いておらぬのか?』 「別に、興味がなかったので・・・」 『そうか、奴は、お主が作り直して、なんと言ったか、前に保存した物から、証拠を提出したのだったよな』  そう、バージョン管理システムから、俺がコミットしたソースを引っ張り出して、それ以降に奴が、改悪^H変した、ソースを比較した報告書を、親会社に提出して、俺の問題ではない事を証明した。 『その後、会社を辞めさせられる事はなかったが、別部署に回されて、年下の部下になったのは、全部お主が”仕組んだ”と、思っている』 「はぁ・・・まぁそれはいいです。それで、”死ぬ”にしろ、”転生”や”転移”にしろ、俺という存在はどうなるのですか?」 『そうじゃな。”死”というか、このまま時間を流すのは、成り行きになるので、いいじゃろ?』 「あっはい」     
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