序章

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序章

 ここはどこだ?  ちょっと待て、昨日、やっとデスマから開放されて、しっかり納品された打ち上げをやったのは覚えている。その後で、馴染みの店に顔を出した。  その後だ!電車に乗ったと思う。  全部考えても、おかしな状況を説明する事は出来ない。  さて、落ち着こう。辺りを観察しないとダメだろう。  目の前には、乗ろうとした電車が、止まっている。そう、オレンジのラインが入った、真ん中を走る電車だ。車掌の顔がはっきりと見える。身体も動くから、俺は”まだ”死んでは居ないのだろう。  横を見ると、ホームの上で、同僚や部下がすごい顔をしてこっちを見ている。どっかで見た顔だけど・・・、知らない奴も居る。なんで、お前だけ、驚いていない。 『やっと目が醒めたな』  音が無くなっていた状況で、鼓膜を揺らすのではなく、頭の中に声が響いた。 「誰?」 『わかりやすく言えば、神だな』 「え?俺、転生ですか?転移ですか?」 『話が早くて助かる。もう一つ選択肢がある”このまま死ぬ”事もできる』 「えぇと、”助かる”という選択肢はないのですか?」 『悪いが、その選択肢はあるにはあるが・・・確率としては、0.00000005%だな』     
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