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序章
ここは、王都デルフォイ。アーベントロート王家の居城がある都市だ。
この大陸の中心に位置し、文化や政治の中心地といってもいいだろう。
俺は、数年前から”ここ”で魔法商店なる店を開業している。
店は、繁盛しているわけではないが、一人食べていくだけなら困るような事はない。従業員も居るが”多分”大丈夫なはずである。
店は、住居と兼用になっていて、住居スペースから店に向かうと、店の手伝いをしてくれている人たちがせわしなく動いているのがわかる。
「さて、今日も1日頑張りましょう。」
店は、基本24時間営業になっている。店員は、隣の寮で生活してもらって居る。
「おじさん。おはよう。」
最初に挨拶をしてきたのは、カルラ。俺の秘書の様な役割をしている。
「あのなぁ俺の事は、店長って呼べって何度も言っているだろう?」
「だって、おじさんは、おじさんだからしょうがないよね。それで、おじさん」
「おぃ人の話を聞け。俺は、"まだ"28歳だ!」
「十分、おじさんだよ。」
「・・・・・・。まぁいい。それで、カルラ。今日の予定は?」
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