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第1話【もう一人の魔法少女!? 異世界から来た後輩!】
彼女は先ず初めに「ん……うぇっ!?」自分の意識が再び覚醒した事に驚いた。
死ななかった事に驚いたのだ。
そして次に辺りを見回す。
「……どういう事?」
思わずそんな言葉が漏れた。
無理もない。
破壊の魔女の嵐によって崩壊した筈の街が、丸ごと無事で自分の目の前に存在しているのだから。
だが、何か違和感があった。
初めはそれが分からず唯々首を捻っているだけだったが「ダイヤちゃーん!」「あぁ? ……ああ」「どうなってんのコレ、町が丸ごとどっかに吹き飛ばされたみたいだよ!?」わざわざ下の名前で呼んでくれる女のお陰で大体の事態を理解した。
虚中梨夏(うろなかりか)。
この町でリサイクルショップを経営しており、もう何年も髪型を金髪のおかっぱ頭から変えていない為に、ここの住民なら誰でも彼女を知っている。
当然、金剛も。
「……なるほど。遠景が違ったから違和感があったのか。っていうか逃げ遅れてたんですね」
「そう簡単に自分の店放り出せるワケないっしょ! ってかここはどこなんだよお……!」
喚く虚中をよそに、取り敢えず知人が一人でも身近にいた事で金剛は内心ほっとしていた。
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