第2章

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定期預金がいくらかって?何、定期しないで君の財布買えって事?そうじゃないって、いや、そう聞こえたけど。総額いくらって僕が管理してるから、君がそんな事考えなくてもいいよ。 それより前から気になってたけど、傘立ての下埃溜まってるよ。玄関の掃き掃除ちゃんとしてる?僕みたいに正社員でバリバリ働いてるわけじゃ無いんだから、普段でもそれくらいの時間あるよね。 今度の土曜日はカーテン洗ってね。半年くらい経つよね。気づいてたけども、大きめの洗濯だから君も大変かなって遠慮してた。でも流石に限界だよ。気持ち悪い。 僕は女性も社会進出するべきだと思ってるんだよ。実際共働きも認めてるし。だから普段の手抜き家事も大目に見てるんだ。休みの日くらいは手抜きせずちゃんとしよう。 料理もね、もうちょっと味付け考えてほしい。前に僕の実家で食べたあの味を参考にしたらいいよ。母は優しいからいつでも教えるって言ってくれてるしね。 時間ないって、時間は自分で作るんだよ。友達と遊ぶ暇あるんなら、今日だって実家に料理習いに行ったら良かったんじゃないかな? 香澄がもう少し色々出来るならないと、安心して子どもも作れない。僕が防波堤になってるんだよ、母からは結構まだかまだかの攻撃受けててね。 香澄が可哀想だから言ってなかったけどね。そろそろって、だから無理だろ。そんな時間管理、金銭管理出来ないうちはね。香澄のためを思って言ってるんだよ。
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