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「なんで、そんな嫌がらせするん!? ほんま、信じられへんっ!」
人気の少ない校舎裏で、莉緒は顔を真っ赤にして直人に詰め寄った。直人は、わざとらしく両手をあげ、降参のポーズを取る。
「せっかくのチャンスやったのに~!」
莉緒はいまにも泣き出しそうだ。それなのに、直人はどこか嬉しそうな様子で、莉緒はますます腹が立った。
「前髪かわいくしてくれたのに、なんでジャマみたいなことするん!?」
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