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第一章 ある日
ある日、仲の良い三人の親子が、動物園に行った帰り道に、ワイワイとドライブ
を楽しんでいた。お父さん、お母さん、小さな女の子ルル。
「お~、ペットショップがあるよ。」
「ルル、ペット飼いたい。」
「ねえあなた、行ってみましょっ。」
「そうするか。」
何故だか、ルル達は引き寄せられるように、通りすがりのこのペットショップに
やって来た。
ルル達は、みんなペットビギナーだった。
ペットショップ・ワンダーと書かれた大きな看板を、ルル達がくぐると、
「いらっしゃいませ。」
全身を柔らかいヒョウ柄の毛で被われた、きれいなお姉さんが、ルル達をお出迎え
してくれた。ヒョウ柄のきれいなお姉さんは、入り口に飾ってある、高い木のオブ
ジェの頂上に座って、ルル達を見下ろしていた。それは、大きなまねき猫の様だった。
(うふふ。まるで、幸せそうなカモの親子だわ。ん? 背中にネギをしょっている
様に見える。私の経験からいくと、これは上客だわ)
「何だか変わった店員さんだね。」
「本物のヒョウかしら?」
「ははは。まさか。」
お父さんとお母さんは、ヒソヒソと話をした。
ヒョウ柄のきれいなお姉さんは、チロリと売れ残りのソマリ猫を見た。実は、ル
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