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ヒョウ柄のきれいなお姉さんは、ルル達に一礼して、長い尾を揺らしながら、お店
の奥に行った。
「来て、かわいい。」
ルルは、笑いながらみんなを呼んだ。ソマリ猫はうつぶせてルル達の方をみると、
前あしで頬杖ポーズをとっていた。
「あはは、面白いな。」
「本当。」
ソマリ猫は、強い手ごたえを感じて、ドキドキしていた。ソマリ猫は、大きく深呼
吸すると、二足歩行になった。そして、前あしの肉球を合わせて、ごちそうさまポ
ーズをすると、そのまま十秒間停止した。
「わあすごい! ルル、やっぱりこの猫ちゃんがいい!」
意図的に難易度の高いポーズを決めたソマリ猫は、とにかくやる事はやったと
うなづいた。あとは、ルルだけが頼みだった。
「えっと、お父さんはちょっと、コーヒーでも飲んで来るよ。」
ルルのお父さんが、休憩スペースのベンチに座って一息入れていると、向こうの方
に、爬虫類コーナーが見えた。若い女の子が二人、トカゲを熱心に見ている。
(ふ~ん。今どき爬虫類は、女の子にも人気だって言うからなあ)
ルルのお父さんは何気なしに、そちらの方に足を運んだ。
「何かお探しでしたか?」
(!?)
ルルのお父さんの後ろから、年配の男の人の声がした。
「あ、いえ、、、。」
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