2人が本棚に入れています
本棚に追加
日差しを反射する金髪が眩しい。その下の笑顔も眩しい。
…何か、キイくんって女の子のお友だち多そうだよね。モテそう。
「おれ、勉強全然ダメだから、出席日数だけはと思って授業出てんだけどさ、」
「あぁ…あ?今は?」
キイくんが普通に話すから聞き流しそうになってたけど、今って授業中だよね?
「え?今?いーのいーの。出欠取らないから」
「あー、間島?」
「そうそう、マジー」
社会の間島先生は、いつも出欠を取らないでテスト結果だけ見てるんだって。だから、キイくんは出ても出なくても変わらないらしい。
…そんなにテスト良くないのかな?
「で?」
「で?あ!そう!で、出ても全然分かんねぇから学年1位のアオ様に教えてー、って頼んだんだけど…」
チラッと隣に座るアオくんを見たキイくん。
アオくんは分かってるけど完璧に無視だった。
「やだ、って一言バッサリ!酷くね?!それでも従兄弟かよ!!」
面倒臭そうに溜息をつくと、
「…従兄弟関係無くね?」
と、アオくん。
最初のコメントを投稿しよう!