4.お友だち

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いつの間にか、ボクの横に来て撫でてくれてた。 でも、ちょっと拗ねちゃってるから手つきが荒い… 慰めてあげよ。 スリスリして、そっと舐めてみた。 口は嫌がる人もいるから、鼻にしとく。 「優しいのは学だけだ~!ありがとな~」 スリスリよしよしされた。 後ろから抱きつかれるとちょっと重いんだけど、ここは我慢。 キイくん、機嫌治った? 「フォローありがとなー、学」 「サンキュー、学」 「ワン!」 どういたしまして!って返事しといた。 「あ!!今、何時?」 ガバッと離れたキイくん。 「今ー?あ、もうチャイム鳴るわ」 「今日は、あかねちゃんとまりちゃんと10時のおやつ!じゃなー、アオ、テツ!学も!」 携帯を確認すると、元気に手を振って屋上を出て行った。 「…10時のおやつって?」 「さぁ?昼一緒に出来ないからおやつなんじゃね?」 「…へぇ。人気者は忙しいな」 「な」 「…いっつも一緒で疲れない?」 「あ?…あー、キイ?まぁ、生まれた時からだから。なんつーか、慣れ?」 「…そっか」 「テツは?」 「たまにしか会わねぇけど、ずっとは無理」 「まぁ、俺がテツならそう言う」 ちょっと笑ったアオくん。珍しいね。 「凄ぇよ、アオ」 「キイが聞いてたら怒るな」 「だな」 テツはごろんと転がった。 ボクもテツの横で腹ばいになる。
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