1.朝

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降りるテツについて行って、ボクも朝ごはん。 ご飯はテツといつも一緒に食べる。 前は朝食抜きがちだったテツも、ボクがテツとじゃ無いと食べないから毎朝食べるようになった、ってお母さんが喜んでるよ。 「哲、はいお弁当!」 「ん」 食パンを齧りながらコーヒーを飲む片手間に返事して、手を差し出すテツ。 「ん、じゃ無いでしょう?」 にっこり笑ったままのお母さんは怖い。 ヤバいと思ったテツは、 「毎日ありがとうございます。助かります」 と、ちゃんと目を見て両手で受け取り言い直した。うん、偉い。 「はい、宜しい。いつも礼儀正しくね。それでこそ、私の子」 「…俺の子でもあるんだけど」 ボソリと言ったお父さん。 「あら、間違えた。私たちの子、ね?」 ふふっ、と笑うお母さんに、うん、と頷くお父さん。 礼儀正しく、ならテツの髪とか服装は良いのかな?って思うけどそこは個性、らしい。 銀色の髪に着崩した制服。大っきいアーモンド型の目だけど、睨んでるような目付き。 でも168cmの身長の上、華奢で色白で、あんまり体力が無い。 だから子猫ってからかわれて、喧嘩をふっかけられる事が多い。
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