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「「行って来ます」」
片付けて準備して登校。
今日は知さんも同じ時間らしく、一緒に家を出た。
ボクもお供するよ。
ボクはお父さんから、テツの監視役を言いつけられてるからね。
監視役って言っても、喧嘩ばっかりして帰ってくるテツを心配した家族が、様子を知りたいってつけただけなんだけど。
だから、今日1日のテツの様子を報告するのがボクの仕事。
「ほら。これでも飲んどけよ」
「あ?」
知さんが渡したのは栄養ドリンク。
「お前、自覚ない?今日いつもに増して顔色悪いからな」
「知には関係ねぇだろ」
そう言いつつも、素直に開けて飲んでいるテツ。
何だかんだ仲の良い兄弟だよね。
「あぁ?!どの口が言ってんだ?!倒れたら迎えに行くの俺なんだからな!しょっちゅう行くからブラコンとか言われ出して、凄ぇ迷惑してんだよ!」
「別に頼んでねぇから、ほっとけよ!」
「ほっとけねぇから行くんだろ!?ったく、ちったぁ倒れない努力をしろよ!」
「はいはい、悪かったな、もやしで!!」
「もやしほどの身長も無ぇけどな!」
「あるわ!!」
言い合いつつも駅に着いて、2人並んでホームで待つ。
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