2.お兄さん

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「「行って来ます」」 片付けて準備して登校。 今日は知さんも同じ時間らしく、一緒に家を出た。 ボクもお供するよ。 ボクはお父さんから、テツの監視役を言いつけられてるからね。 監視役って言っても、喧嘩ばっかりして帰ってくるテツを心配した家族が、様子を知りたいってつけただけなんだけど。 だから、今日1日のテツの様子を報告するのがボクの仕事。 「ほら。これでも飲んどけよ」 「あ?」 知さんが渡したのは栄養ドリンク。 「お前、自覚ない?今日いつもに増して顔色悪いからな」 「知には関係ねぇだろ」 そう言いつつも、素直に開けて飲んでいるテツ。 何だかんだ仲の良い兄弟だよね。 「あぁ?!どの口が言ってんだ?!倒れたら迎えに行くの俺なんだからな!しょっちゅう行くからブラコンとか言われ出して、凄ぇ迷惑してんだよ!」 「別に頼んでねぇから、ほっとけよ!」 「ほっとけねぇから行くんだろ!?ったく、ちったぁ倒れない努力をしろよ!」 「はいはい、悪かったな、もやしで!!」 「もやしほどの身長も無ぇけどな!」 「あるわ!!」 言い合いつつも駅に着いて、2人並んでホームで待つ。
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