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ーYAMATO川口琢哉メンバー、女子高生に対する強制性交の容疑で逮捕ー
このニュースで日本中、大騒ぎとなった。
各局、ワイドショー番組で大々的に報道する。中にはYAMATOの他のメンバーが司会を務めている番組もいくつかあり、その都度神妙な顔つきで視聴者に謝罪した。
しかしー。
川口が否認している事が報じられると、世の中の見方は一変する。
もともとYAMATOは、好感度No.1のグループである。政府が五輪などの公式キャラクターに起用しているのも、それが理由である。
『川口、本当にやったのかな?』
『いくら何でも、そんな事しないでしょ』
『一人暮らしの男のマンションに行く女子高生にも問題あるよね』
『タレント活動もしてたんだろ?売名行為じゃね?』
世間では次第に川口への温情論、女子高生に対する厳しい意見が一般的となってくる。
各局ワイドショーのコメンテーターも川口に同情的になり、司会を務める他のメンバーも「僕は琢哉君を信じます!」と公言して憚らなくなってきた。
一方、川口本人も取り調べに対し、全面的に無実を主張。弁護士を通じて警察による不当逮捕、不当勾留を世間に訴える。
そもそも、物的証拠は何一つない。警察にとっては女子高生の証言だけが頼りの、今回の逮捕である。
誤認逮捕…。
そうなれば対象が大物だけに、主導した生田捜査一課長、容認した瀧川刑事部長はもちろんの事、警視総監の首も吹っ飛ぶ。
そうした中、警察をさらに不利な状況に追いつめる、痛恨の一大事が起きた。
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