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「長いこと愛してくださってありがとうございました。本日をもちまして閉店します」
まさに、青天の霹靂。
久しぶりに訪れた気に入りの店にて、衝撃の事実が発覚した。
風変わりな妖精がいると噂のカフェは、学校からほど近いところにある。
いつだったか、待ち合わせ場所を探していて偶然見つけた。
蔓植物に似た装飾を施した鉄製のアーチをくぐり、重たい扉を開けて階段を上る。
ブロカントふうに統一された店内は、通りに面した大きなガラス窓からたっぷりの陽光が差し込み、明るく開放的で、木の温もりとくすんだ風合いの使い込まれた家具、色使いが美しいファブリックに囲まれて、友人宅を訪れたような気軽さで迎えてくれた。
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