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一方、ゲオルグ道場においては光6日と光7日は誰よりも早く道場に行き、本来の業務ではない清掃を行い道場が開始されるまで待機するようにしていたところ、ゲオルグ師範と冒険者を目指している青年が剣術、槍術、魔法を訓練しているところに居合わせるようになっていた。
ロランは、魔物の毛皮で雑巾がけをしながら、ゲオルグ師範と青年の剣術、槍術、魔法の訓練を垣間見ることで『理力眼』によりその全てを吸収していった。
魔法に関しては、青年の魔法適性があまりないためか、『強靭身体』『探知』、『火弾』、『岩弾』、『水円斬』しか訓練していなかったため、5つの魔法しか取得できなかった。
それでも、ロランは使用できる魔法ができたことで飛ぶ上がるほど喜んだ。
ロランは、このところ時間ができると森へ行き、剣術、槍術、体術、5つの魔法の訓練を、繰り返し繰り返し行ない、威力と精度を高めた。
あと、2週間でカール記念学校は7月となり2ヶ月の夏季休暇となるため、休み前にできるだけ能力を高めておきたかったからだ。
なぜなら、ロラ ンはこの夏季休暇の間に大幅に能力を向上させる計画を『びっしり』と考えていたからである。
「先ずは、これまで靴磨きと体術道場の投げられ役をして貯めてきた資金を使用し、魔法、薬学、歴史に関する書物を購入し知識も深めるぞ。」
「それと剣術、槍術、体術、魔法の訓練と魔力向上の方法を探し出し魔力を向上させるぞ。」
「あとは、ガントレット(手甲)やグラディウス(剣)も将来的には工夫が必要となるため、ブラームス師匠に鍛冶屋を紹介してもらい、鍛冶のスキルも取得するぞ。」
「あとは、靴磨き時に糞尿が眼に入らないよう『ゴーグル』を作成し特許申請してみよう!」
ロランは、夏季休暇に行うことを考え胸を踊らせていた。
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