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「……いいえ」
イモリの問いに、亜夜はゆっくり頭を横に振る…
「あたしは…ずっとイモリのこと…好き……でした」
「………」
「初めて顔を合わせた時から…ずっと、ずっと……」
「アヤ…」
「でも…イモリがあの時に言った言葉で……」
「俺が言った…?」
「はい…生徒とは恋をしないと…」
「あ…確かに言ったが…」
「あの言葉で…あたしは……イモリのこと…諦めました。叶わない恋だと…」
「………」
「あたしは…イモリへの想いを……心の奥深くへ…閉じ込めました……」
「アヤ…」
「でも…その想いを…今、ここで…イモリに…伝えます……」
「………」
亜夜は10年間も封印していたイモリ、いや井守 淳への想いを開封する決意を彼に伝えると、彼は姿勢を正し正面に向けてくる…
「あたしは井守 淳のことが好きでした。だから、あたしと付き合ってください」
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