未開封の手紙

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「…………」 光夫の呟きに彼女はゆっくり身体をこちらに向けてくる… 「あ、鮎美なのか…?」 「…………」 光夫は震える声で愛しい女の名前を呼んだが、彼女は無表情のまま光夫を見上げている… 「はい…あたしは和田 鮎美よ…」 彼女は目からポロポロと涙を零しながら名前を告げると、光夫の胸に額を付けてくる…… 「あ、鮎美…!」 光夫も涙を浮かべ、愛しい彼女を強く抱き寄せた…
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