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「でも…以外と時間は掛かったんだね…皆はすぐに結婚するだろうと話し合ってたくらいなのにね」
「そう!あたしも早い内にプロポーズをくれると思ってたのに…10年も待たされたわ!」
真由とコウの仲はアツアツと校内でも有名なカップルだったけど、結婚まで10年もの歳月を要するとは誰も思わなかったに違いない…
「マユ、あたし同窓会に行くわ!」
「アヤ~、ありがとう!!!」
同窓会に出席すると決めた亜夜に真由は嬉し涙を浮かべて抱きついた。
「アヤ、覚えてる?イモリを?」
「まあね…」
真由の口から出た名前に、亜夜は目を丸くするがあまり思い出したくない名前だった…
「今年で33歳になったけど、いまだ独身よ」
「え!?まだ結婚されてないの!」
「うん。コウに聞いたけど、想い続けている女がいるらしいって」
「………」
イモリとは亜夜たちのクラスの担任で、3年間も同じ時間を過ごしてくれた井守 淳先生のことで…
亜夜が密かに想いを寄せていた初恋の人だった…
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