女番長の本音

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ー 卒業式の日 ー 朱音は仲良くなったクラスメイトと共に式典に出席し、涙に暮れる友人を笑顔で慰めてやった。 「ご諸君、卒業おめでとう!」 式の後、教室に戻って涙を流している生徒たちに真太郎も目を赤くして祝辞を述べる。 就職する者、進学する者もいるクラスメイトを一人一人、労いの言葉を掛ける真太郎に朱音は胸が痛くなった… 「平田君、君には大いに感謝してるよ。平田君に出会えなければ…俺は普通に平凡な先生で終わったかも知れないよ。君と接してるうちに生徒と向き合う自信が付いたんだ。平田君、卒業おめでとう、そしてありがとう!」 顔をグシャグシャする真太郎に嬉しい言葉を貰った朱音も目に涙を浮かべてるのに気付いた… 「先生…短い間でしたが…皆もご存知の通り、グレていたあたしを助けてくれて…ありがとうございました…今はクラスメイトと仲良くなれたし、手を繋いで卒業式に出たり…楽しい思い出が作れました… 全ては先生のお陰です!先生、そしてクラスの皆さま、ありがとうございました!」 朱音は涙声で真太郎とクラスメイトにお礼を述べると、クラスメイトから盛大な拍手と歓声が上がった…
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