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「朱音、まだ聞いてなかったが、これからはどうするんだ?」
クラスメイトが退出し、一人だけ残った朱音に真太郎が寄ってくる。
「……ロンドンへ留学します」
「え…?」
朱音は笑顔で今後の道を告げると、真太郎は目を丸くして絶句してしまった…
「海外留学に行くのか?」
「はい…そういう決意をさせてもらったのは、先生のお陰です」
「そうか…。いつ帰ってくるんだね?」
「3年後です。その後は…まだ考えてません」
「そうか…。頑張れよ」
真太郎は笑顔で朱音の肩を優しく叩くと、朱音は今すぐにでも真太郎に抱きつきたい気持ちに駆られたが…
「先生も元気にしてくださいね!」
「ああ、いつか会えるの楽しみにしてるよ…」
「はい!」
朱音は泣きたい気持ちを抑えてダダッと駆け足で教室を出た……
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