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「………」
「朱音、俺は卒業式の後に朱音に想いを伝えるつもりだったんだ」
「………」
「朱音が海外留学すると言い出したんだから、言えなくてなった。帰ってくるまで待とうと思ったんだ」
遠い目で語る真太郎に、朱音は身体中に甘い痺れが走ってしまい頭がグラグラしてくる…
「せ、先…」
「もう先生じゃない。真太郎と呼んで」
「真太郎!ただいま!」
名前で呼ぶよう促す真太郎に、朱音は声を上げて抱きついた。
「朱音、お帰り」
「真太郎!あたし、真太郎が好き!」
「俺も朱音が好きだ、いや、愛してるんだ!」
朱音は真太郎と見つめ合うとゆっくり顔を近づけ、唇に唇を重ねた…
「朱音、俺の妻になってください」
「はい!真太郎の妻になります!」
キスを交わした後、真太郎にプロポーズされた朱音は笑顔で何度も頭を振る。
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