女番長の本音

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処女を真太郎に捧げた翌日、朱音は真太郎に手を引かれて役所へ訪れていた。 「真太郎?」 「朱音、ここに署名して捺印して」 真太郎がポケットから取り出した書類を見た朱音は戸惑いの色を浮かべるが、真太郎は笑顔で急かしている。 「で、でも…」 「俺はもう、朱音をずっと隣におきたいんだ」 「真太郎、あたしは先ず、真太郎のご両親に挨拶をしたいの。あたしの両親になるんだから…」 「朱音…実を言うと、俺は婚約を破棄してから親とは疎遠になってるんだ…」 「真太郎!今から行きましょう!」 婚姻届にサインするのを拒んだ朱音は真太郎に、親に挨拶に行こうと強く促すと、折れたのか真太郎は渋い表情で実家へ車を走らせた。 「はじめまして、あたしは平田 朱音です。真太郎とは先生と生徒の間柄でしたが、今は愛し合っています。それから、あたしは中学一年の時に親が離婚して以来、親とは会っていません。だから、真太郎のご両親の娘になりたいです!お願いします!」 実家に着いた朱音は玄関で真太郎の両親に結婚と、娘になりたいと土下座した…
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