女番長の本音

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「朱音さん、早く孫を見たいわ」 「はい。お義母さま、来週くらいには会えると思いますよ?」 お腹が大きくなった朱音は真太郎の母が運転する後部席でお腹を撫でながら笑顔で応える。 玄関での件から、朱音は真太郎の両親に気を入られ真太郎との結婚を認めてもらった上、両親と仲良くなったのだ。 「孫はどちらかな?あたしは女の子が欲しいけど、主人は男の子が欲しいと譲らないわ」 産婦人科の病院に着き、入院の手続きをしながらボヤく義母に朱音は俯いて笑いを堪える。 「お義母さま、お二人の夢はもうすぐ叶いますよ」 「え?朱音さん?今の言ったこと…、ま、まさか…」 「はい。二卵子双子で男女の子どもが産まれますよ」 病室に案内され、ベッドに入った朱音が双子を産みますと白状するて義母は絶句してしまった。 「朱音さん…最高の娘だわ!」
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