忘れないで約束を…

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「松久保さん、息を大きく吸って」 「はい…スー、ハー…」 亜純は樹が探してくれた心理カウンセラーの家に来ていたが、緊張と不安からくる身体の震えが止まらないでいると、樹に深呼吸をしてとアドバイスされる。 「どう?落ち着いてきた?」 「はい…」 深呼吸して少しは落ち着いてきた亜純は樹に手を重ねてきたため、ドキッと心拍数が上がったけど笑顔で誤魔化した… ー ああ…先生といると落ち着かないわ… いつしか、亜純の心には樹に対する想いに埋め尽くされていて、樹を見るだけで切ない気分に襲われてしまいそうで… 「松久保さん…最近、あたしの目を見なくなったわね?」 「え…、えっと…」 樹が少し悲しそうな表情で覗いてきたので、亜純は返事に窮しているとドアが開いてカウンセラーが入ってきたため、窮地を脱した。
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