10年目の事実

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「アヤ、イモリに想いは?」 「え?」 酎ハイ缶を飲みながら真由はニヤニヤして亜夜の頬を突いてくる。 「あたしが知らないとでも?アヤがイモリに想いを寄せていたことは昔から知ってたわ」 「………」 真由の鋭い指摘に亜夜は言葉に詰まってしまう。 「マユ…何でわかったの…?」 「プ!だって!アヤはいつもイモリばかり見ていたからよ!あ~、アヤもイモリに夢中になってる~とクラスの子は皆、笑ってたのよ!」 「え、ええ!?」 クラスの女子生徒に笑われていたことを亜夜は恥ずかしくなり、クッションに顔を埋めてしまった。 「無理もないわね。アヤは初恋だったからね?あの時、皆で『あ!アヤが恋してる~!』と騒いだくらいだから!」
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