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「…バレてたの?クラスの人たちに……」
「そう。アヤはすぐに顔に出るから!でも、皆はアヤを応援してたよ」
「え?皆が…あ、あたしを…?」
「そうよ!イモリに勇気を振り絞って告げるアヤをね。結局、アヤはしなかったけどね…」
何杯目になるのか、真由が酎ハイ缶のタブを開けてグイと飲むとニヤリと口元を上げるのを見た亜夜は身体を縮こませてグビと酎ハイ缶を少し飲む。
「アヤ、今度の同窓会でイモリを呼ぶつもりよ」
「え!?」
「それでイモリの隣席にアヤを座らせるよ」
「そ、そこまでは…」
「アヤ!アヤに拒否権はなしよ!」
「そ、そんな…」
酔いが回ってきたのか、普段は大人しい真由が強気になって押してくるので亜夜はタジタジになり小さくなる…
「アヤ!もう27でしょ!もう大人なんだから!ガツンとイモリにぶつけなさい!いつまでもイジイジしてると前に進めないじゃない!」
「あ…」
酔いが回ったらしく目が据わってきた真由にソファーまでにじり寄られてしまった亜夜は、真由の最後の言葉が心に突き刺さったのかハッと手で口を押さえてしまう…
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