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翌日 ー
小織は岩屋先生を無人の屋上へ連れてくると、ニヤニヤしながらスマホを取り出した。
「先生、あたしは先生の秘密を知ってしまいましたよ?」
「は?何の秘密だね?」
小織がカマをかけてみたが、分厚い眼鏡を掛けて白衣を着た彼は動じることなく、肩を竦めるだけで…
「う~ん、昨日は先生はどこで何をやってましたか?」
「さあな?」
「あたし見ましたよ?」
「どこで?」
「××町の書店の前よ」
「ああ。確か、あそこには行ってたな」
「そこで何をしてたの?」
「言わない」
「あたし、ずっと先生と男たちの動きを撮ってたわよ!」
「だから?」
「先生の秘密をバラしてやろうと思うわ」
「何が望みだね?」
先生の言葉に小織はニヤ~リと笑みを浮かべる。
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