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ー 12月24日
真由とコウごと榊原 光司の結婚祝い会を兼ねた同窓会の会場に来た亜夜。
一昨日の真由の結婚披露宴にも出席していたので、三日間で実家と東京を二往復する強行日程になったけど、亜夜は不思議と疲れを感じなかった。
「あ!アヤ~!」
大きくなったお腹を抱えて亜夜に手を振る女性に、亜夜は嬉しそうに駆け寄った。
「何人目なの?」
「もう五人目よ。でも、これで終わりにするわ」
「凄いわ…」
彼女は幼馴染で小学からずっと同じクラスだった島田 未央で20歳で結婚していた。家が老舗旅館だったため、婿養子を迎えてるので姓名はそのままだった。
「女将らしくなったわね?」
「もう女将よ!あ、アヤは知らなかったのね!3年前に母から継いだばかりだけどね」
「うわぁ。お子さんが四人もいるのに…大変よね…?」
「ううん、母が子供の世話をしてくれてるから。母は孫が可愛いくて女将の座をあたしに押し付けただけよ」
亜夜は未央と笑い合っていたが…
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