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私は二つの魂を持っている。
私は二人の命を持っている。
女と男の子の体。
彼とはいつも一緒。
ご飯の時も、お風呂の時も、トイレの時も。
彼自身では出来ることが少ないから。
それはとても大変で楽しいことばかりではない。
なのに彼は、顔さえ見せてくれない。
苛立つことも、止めてしまいたいと思うこともあった。
その生活も、もうすぐ一年が経つ頃。
「おんぎゃぁー!」
彼の顔を初めてみた。
母性という恋心。
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