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そう言えば、秋川を初めて見掛けた大学のプールサイドにも陽の光が差し込んでいたことを、瀬田は不意に思い出した。
やっぱり、秋川には明るい場所で笑っていてほしい。と心から願う。
瀬田が、ほろ酔いでゴキゲンな自分の顔を、そういう風に眺めているなどとは知る由もない秋川は、色気も素っ気もない提案を平気でしてくる。
「じゃあ、プールへ行こう。コースレーンが設けられてる所。前からおまえのフォーム見てみたかったし。で、クッタクタになるまで泳いだ後は・・・」
「後には、何です?」
秋川曰く、大エロ温泉物語の瀬田が喜ぶような色っぽい内容ではないだろうが、あえて促してみる。
「昼からビールで乾杯!だ。回るぞ~バタンキューだ」
「ソレってまんま、大学の合宿と同じですよね・・・」
ガッカリしたことをまるで隠さずにつぶやく瀬田へと、秋川は無邪気に追い打ちをかける。
「あれ?おまえって、合宿参加したことあったっけ?メドレー無間地獄からの、ビール天国体験済み?」
「ありますよ。正直、あれは回りました。ヤバかったです。慎一さんはどうせ、憶えてないんでしょう?おれが参加していたことなんて」
「その、済まない・・・」
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