幽鬼村の噂

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幽鬼村の噂

1968年A県Y市にある幽鬼村で一件の惨殺事件が起こる。 それは、この村に住む小学四年生の男の子が、 友達と遊んでいる最中に近くの町で起きた強盗事件の犯人に殺害されてしまった と言う事件だ。 男の子の名前は『柿本 祐介』。 しかし、この事件以降、村では奇妙な出来事が起こるようになった。 それは、たまたま夜の見回りをしていた村の役員の人が見たという。 その役員の人は言った。 「あの夜、見回りをしていたら森を駆け回る祐介君を見た」と。 しかも見つかって追いかけまわされたという。 そういう事件が村で頻発した。 終いには死者も出た。 村の人々はこれを恐れ次々に村を出て行った。 そして、今は誰も住んでいない廃村が出来たという。 しかし、村ではいまだに、夜になると子供の楽しそうな笑い声がするという。 誰のものか知らない叫び声と共に。
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