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「りこ!おっさん!!任せた!」
「は、はい……!」「おっさん!?」
固まっていた奴らの方に一度飛び降り、そのままジャンプし直上を飛び越える。
その動きを見て取ったりこが能力を発動。4匹をそのバリアの内に閉じ込め、
「アタシは、お姉さんよ!!」
駆け寄って来た陽月がバリアの表面に触れ、チカラを振るう。
「ぎぁああ!?」「熱い!!!!」「何が起きてるんだ!」「クソ虫ども!出せ!!!!!ぁががが!?」
「……陽月、あれ何度よ?」「65°cよぉ。」
……密閉空間内で65°cなんて真夏日以上の温度に晒されて人間が耐えられるはずもない。
脱水症状を起こして倒れた奴らを見届けてふと気づく。
「後の残りは?」「!もしかして、りこちゃんの方かも!」
慌ててりこの方に走れば、予想通り、りこを狙おうとしている奴らの姿。
りこはバリアを張り巡らせて耐えているけど、その頬には幾筋も涙が伝っていて。
「その子の側から退けぇええええええ!!」
一気に跳躍。制御状況なんて考えずに思い切りそいつらのど真ん中にクレーターを作りながら着地。
そのまま1匹の体を持ち上げ、2匹を巻き添えに壁へと叩きつける。
武器にした奴が完全に動かないのと、残る2匹がビクビクと痙攣する様子から目を離し振り向けば、バリアを相手の周りに展開し拘束するりこの姿と、逃走しようとした1匹の顔面をつかみ上げる陽月の姿。
りこが捉えた奴を思い切り殴りつけ無力化し、陽月の方を見やれば掴んで居た烏が耳から赤い蒸気を吹き出して崩れ落ちるのが見えて。
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