03 名もない名前に名前をあげましょう

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03 名もない名前に名前をあげましょう

  ドラゴンさんを倒す。   私には思い切った発言だったけど。   『ドラゴンさんをひとりで倒せないと花嫁さんになれない』というのは、お父さんの冗談発言だと思うけど。   でも、それを目標にするのも悪くないかな……  アイは、そう思いハヤトの目を見た。  ハヤトの右目は優しく。  どこまでも暖かかった。  ハヤトとアイは、話の流れで清空が住む孤児院に向かうことになった。  場所は、ゲーテル村からさほど離れてはいない。  その村の名前は、詩空村。  清空が村長を務める小さな村だ。 「ねぇ……」  小さな男の子がアイに声を掛ける。 「ん?どうしたのかな?」  アイが男の子に尋ねる。 「どんなパンツはいているの?」  アイには、男の子がなにを言っているかわからない。  その言葉は突然だった。 「なにを言っているのかな?」  アイとその男の子のやり取りを見た清空が慌てて間に入る。 「カイト!なにをしているんだ?」  清空の眉間にシワが寄る。 「清空先生は、青のしましま。  そこの獣人の人は履いてない」 「なにを!?」 「神さまは不公平。  どうして世界には最強と呼ばれる能力を与えて貰える人がいるのに僕はこうなんだろう?」     
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