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「なんなの?嫌なの?」
彼がもう一度、少し怒ったように聞いた。
「嫌じゃ…ないです…」
気づけばブラウスはもう半分以上脱がされ、ユニフォームである黒いタイトスカートは、太ももまでめくり上げられていた。
彼が、フッと優しく笑って私の頬に口づけ、再び首筋に顔を埋めた。
「でも…」
「でも、なに?」
往生際の悪い私にほとほと呆れた。という顔をして彼が尋ねた。
「二宮さんは…私のこと…好きなんですか?」
とっさに口から出た小学生レベルの質問が、とてつもなく恥ずかしくて、思わず手で顔を覆う。
彼が無言になったことに不安を覚え、指の隙間からそーっと覗き見ると、彼は必死で笑いをこらえ、肩を震わせていた。
「それ…今聞きたいの?」
彼が、はだけたブラウスをさりげなく直しながら言った。
「はい。出来れば…」
「そっか…」
そう言うと彼は、私をキュッと抱きしめたまま黙ってしまった。
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