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突然
人生には思いもよらない事がおこる。
3年付き合った彼氏に振られた。
まぁまぁ、なんとなくわかってはいたよね。
でも実際にこう切り出されて、サヨナラしたら思ったりよもショックで落ち込んだ。
三十路を過ぎて少し。年齢的にもしんどい。
そしたら会社で小さなミスを連発するし、仕方がないから持ち帰って続きをやろうと思ったらその資料を忘れるっていうね。
もうね、飲むしかないよね。
ため息ばっかり後から後から出てくる。
このため息と一緒に全部の嫌な事を吐き出してスッキリ出来たら良いのに。
ラフなT shirtと短パンに着替えてそんな事を思いながらワイングラスを傾けていたら携帯が震えた。
「もしもし」
「あ、やっと繋がった。もしもし加藤です。もうご自宅ですか?」
「あ、うん、そうだけどどうしたの?」
「いや、どうしたのって月曜日の朝までにまとめなきゃいけない資料置きっぱしじゃないですか。」
「あー、そうなの。家でやろうと思ったら鞄に入ってなくて。でもまぁ明日休日出勤でやれば間に合うでしょ。」
「いやいや。そんな感じですか?うち先輩の2つ先の駅で、近いからっていう理由で課長から持ってく様に言付かってて、でも正確な住所わからないんで、電話してたんですけど全然出てくれないんでどうしようかと思ってたんですよ。良かった」
「えー、そうだったの?ごめん、ごめん。で、今どこ?」
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