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鬱男が俺の手を握った瞬間、手のひらに熱い痛みを覚えた
見れば赤い紋様が刻まれ、鬱男の掌にも同じものがあった。
ふーん、これが契約というやつか
しげしげと紋様を眺めていると
鬱男
「そういえばマッチョくん
きみの種族を聞いてなかった気がする」
なんて今更なことを聞いてきた
そこは先に名前を聞くとこじゃないか?
「……ルシファー、職業堕天使
寝てたら鬱男に呼び出されて現在に至る
他に質問は?」
鬱男
「へぇ、名前持ちかぁ
なんか厨二っぽくてかっこいいからそのままにしよう」
「ふつう名前あるだろ」
鬱男
「いーや?ほとんどが無名で俺たちが名前を与えて強くなるものなんだよ普通は」
鬱男によると使い魔は名前を与えてもらって強くなり、その代わりに人間に仕えるというギブアンドテイクの関係にあるらしい。
ひそひそ……
説明を聞いている時から思っていたがこの周りの人間たちはなんなんだ
そうするとしかめっ面が顔に出ていたのか
鬱男
「人型の名前持ちが出たからねぇ
それも俺なんかに、あときみ服着てよ」
と説明してくれた
いや腰布してるし
鬱男
「あとその羽毛布団によさそうな翼も隠せない?」
恐ろしいこと言いやがる
「……わかった、なんか服よこせ」
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