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ノート忘れちゃったけど、まあいいべ。
ここ最近提出物だしてないし、どうせあきらめられてるからさ。
あー、今日も学校始まるなー。
高校は義務教育じゃないけどさ、ほとんどの子は高校行くし、大学だって今はバカでも行けるじゃん。それに、先生は大学行かせるのに必死で将来へのプレッシャーは半端ないから、毎日つらたん。
イケメン空から降ってこい!
出来れば三高のちょー結婚優良物件!!!
まっ、こんな願い届く訳ないんだけどさ。
てか、三高って死語か。
「今日転校生来るって!」
「嘘つくなって」
「それが、6組の男子が見たんだって。
主任が見覚えない男子連れてたって」
「まじで?」
「やば!イケメンだったらどうしよー」
「バーカ、夢の見すぎだ」
これ、クラスの1軍の会話ね。
あれ、届いちゃった?
私の願い、届いちゃった感じっすか?
「おはよー」
「おはよー、りょうこちゃん。」
りょうこちゃんは私と同じミーハーな女子である。
「転校生だってよ、イケメンだったらやばいね!」
「それな!
まあ、そのイケメンの種類によるよね。やっぱ私は中性的な甘い顔立ちのテノールの声の男子がよくって……でもでも、王道のイケメンでもいいなあー!」
「転校生で騒いでるうちら終わってる」
「大丈夫だって!勉強できなくても生きていけるもん!」
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