出逢い

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初めて入るラブホ しかもこんな凄い状態で...(笑) 初めて来るならもっときちんとした状態で 入りたかったな~ なんて思ったり... 私とレンは初めて入るラブホに 戸惑いと興味津々で レンは部屋に入るとすぐ 電気のスイッチを付けたり消したりと 何だか忙しい...(笑) 「星香、風邪ひくから早く風呂入れ」 『え、でも... レン先でいいよ!』 どちらかと言えばレンの方がずぶ濡れだった 私はレンの背中で雨宿り出来たから(笑) 「俺はいいから入ってこいよ!」 『分かった!』 私は急いでお風呂に入る へ~ お風呂こんな感じなんだ 初めて見るお風呂 色々見てみたかったけど そんな暇もなく 私は早く上がる事で頭がいっぱいだった とにかく早く とにかく早く 急いであがり... え! 何着ればいいの? しかも下着も乾いてない 頭の中が真っ白 バスタオル? バスタオル巻く? そんな簡単な格好? でもそれしかないや... バスタオルでレンの前に行くの? そんなの無理無理無理無理無理無理 あーもうどうしよ... でもこうなったら仕方ない 初めて行くラブホに バスローブがあるなんて知らない私は... バスタオルを巻いてレンの前に... 「え、ちょ、おい、何やってんだ?!?!」 レンは私の姿を見ると 慌てて持ってたテレビのリモコンを落とし... まぁこうなるよね...(苦笑) 『だって服ないんだもん! 今まで着てたのなんて着れないし』 「いや、多分バスタオルあった所? そこら辺にバスローブなかった?」 『え!!』 私は恥ずかしくなり、急いでお風呂場に戻る 確かにバスローブありました、レンさん... 恥ずかしすぎて戻るのもイヤだ レンの顔も見たくない それにしても大きすぎるバスローブ もう踏んだり蹴ったり 下を向きながらレンの居る場所に戻る 「アハハハハ」 『もう!笑わないでよ!』 「わりー、わりー まっ、可愛いかったんだからいーじゃん 目の保養になりました 風呂行ってくる」 レンはそう言いながら 私の頭をポンポンと触り、お風呂に入った 恥ずかしがってる私に気を遣ってくれたんだ... いつも口下手なくせに こーゆー時は気の利いたこと言っちゃって レンには参ったな...
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