出逢い

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次の日 朝起きるとテーブルに置き手紙が 〈星香、おはよ 起きたかな?何回起こしても起きないから お母さん達は先に行く事にしたの だから後から1人で電車で来てね 着いたら電話するように〉 あ、そうだった! 今日は故郷に帰省する日 忘れてた! 急がなきゃゃゃゃゃゃゃゃあ 顔を洗いメイクをして 着替えてヘアセット! よし!完璧!?かな? ま、いいや 早くしないと 駅まで徒歩10分 駅が近いのはホントに助かる ピコン ん?メールだ 今はいいや、電車に乗ってからにしよ 私は何とか乗りたかった時間の電車に乗れた ふ~間に合った~ そうだ、メールきてたっけ 誰だろ メール受信 ヒロト君 《あれから返信こないけどー 今何してんの?》 そう言えば 3通目の人との変なメールのやり取りで すっかり忘れてた! 【ごめん、ごめん! 今はそっちに向かってるー】 ピコン 《そっちって?こっち?》 そっちとかこっちとかややこしいな...(笑) 【うん、そっち! 忙しいからまた今度ねー】 《おい!ちょっと待ってよ! こっち来るなら少し会えない?》 会いたくないし! なんて送ったらキレられるよね... 本心だけど... 返信しないでおこっと... 私はそのまま返信しなかった 向かってる間にずっと景色を眺めてた 電車から見える景色って 凄く好き... 夜景とか海とか夕日とか星空とか... 特に星空は一番好き 泣きたい時に星空を見ると楽になる 星が沢山自分だけに 降ってきてくれそうだから こんなに広い星空の下 自分だけが立っている感覚 空を見上げれば 小さな星が沢山散りばめられている 私の悩みなんて あの星の1個分もないかもしれない 悩みなんてホントにちっぽけだ そう思えた
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