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第一話「新しい世界」
ここは何処だろうか。
確か、自分の部屋で寝たはずなのだが……夢なのか?どこを見ても真っ暗で上下左右の感覚が無い。
いや、この表現は正しくないだろう。感覚はあるがわからない。ただ本能的なものなのか出たいと思った瞬間には、出口へと向かっていた。
そう、後々に世界を変えうる少年ライガの誕生だった。
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そして、ライガが産まれてもうすぐ三年の月日が過ぎようとしていた。
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ある日の夜、とある部屋で2人の男女が話をしていた。
「明後日で、ライガが産まれて三年か……早いものだな」
「ええ。一事はどうなるかと思ったわ」
この者たち、男の名をガイヤ、女の名をサーシャと言い、ライガの両親に当たる。
二人とも実は物凄い人達なのだが、それはまた別の話。
「まあ、やっと高熱も落ち着いたし、無事に三年目を迎えられそうだ」
「ええ、本当に良かったわ」
ライガの体調はこの数週間で悪化して昨日までの一週間、高熱が続いていた。しかし今朝方には状態が良くなっていた。
そんな昨日までの事を振り返るように、サーシャが呟き思いついたように言った。
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