最強と呼ばれた勇者の結末

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「うーん。わたしが魔王になったのって先月? だから」 なら、“納得だ“と勇者は言った と、いうことは、この女の子が魔王になる前の、先代の魔王は誰かに倒されたということになる 「魔王。先代の・・・いや、君の前の魔王は誰だかわかるか?  それで、その魔王は今どこにいる?」 「・・・? それって、パパのこと? うーん、パパはね・・・魔王めんどくさいーって言って、そのあと、私に魔王になれって言ったよ!  それで今は女の子がたくさん出てきて、えっと、たしか・・・エ〇・・・」 「まてまてまて。そのあとは言わなくていい」 「う? ・・・うん、わかった」 「はぁー・・・」 長く、深いため息をつく勇者 どうやら、先代の魔王はエ〇ゲーとかいうものにハマっているらしい 魔王、現代っ子か・・・と、心の中でツッコむ勇者 しかし、どうしたことか、と勇者は考えた 魔王とはいえ、こんな幼気な少女を痛めつけるわけにはいかない しかも、俺のドストライクの女の子だ 勇者は、悩みに悩んだ結果、ある一つの答えを出した 「なぁ、魔王。・・・俺の家に来ないか?」 「なんで? パパにね、知らない人には、ついていっちゃダメだって言われてるの」 「・・・チッ」 “先代の魔王、余計な教育しやがって” と、腹を立てて、舌打ちをする勇者
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